親知らずの抜歯

親知らずとは

親知らずとは、大臼歯（大人の奥歯）の中で最も後ろに位置する歯です。
親知らずは中切歯（最前方の前歯）から数えて8番目にあり、永久歯（大人の歯）の中で最後に発育します。
また一番奥にある歯のため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病になりやすく口腔内の環境を悪くするリスクがあります。

親知らずが引き起こす影響

親知らずが身体や口腔内に悪影響を出すのは、「水平埋伏智歯」と呼ばれる親知らずが真横を向いて埋まっているときです。
真横に向かって生えている親知らずは、隣の歯をグイグイと押すため、その状態が長引くと顎関節症など顎の痛みの原因になったり、別の歯の歯並びが悪くなる可能性が高くなります。
また、斜めを向いて親知らずの先端が少しだけ顔を出した「半埋伏」の場合などは、隣の歯に接触している部分に汚れがたまりやすく清掃も困難なため、高い確率で虫歯になってしまいます。
その場合は、隣の7番目の歯の隣接面も虫歯になる可能性が高いので注意が必要です。

親知らずは抜歯が必要？

親知らずの生え方が悪いと、歯磨きが難しく将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高くなります。
また、正常な歯も虫歯にしてしまう可能性があるので、その前に抜歯をすることをオススメしています。
親知らずが骨の中に完全に埋まっている場合も、腫瘍や嚢胞（のうほう）の原因となってしまったり、親知らずが生えてくることによって歯並びが悪くなってしまうこともあります。